仕事中にのどが渇き、自販機でお茶でも買おうとビル1階に下りた。
そこは広さ8畳ほどのエントランス。大きなビルでは無いので人の出入りもほとんど無く、いつもだったらしーんと静まりかえっているか、246を走る車の騒音が入口の扉を越えてかすかに聞こえてくる程度。
しかし今日はなにやら騒がしかった。どうやらどこかの階で引越をしているらしい。いや、養生はされていないからちょっとした搬入か?
大きな物を抱えてエレベータへ乗り込む男達。
しかしそんなことは気にせずに一直線に自販機の前まで行くと、おかしな会話が聞こえてきた。
「では重い物を目の前にすると、持ち上げたくなってしまうんですね?」
メモを片手に妙なことを言っている女性の声。
なんちゅう質問だ。
だいたいどういうシチュエーションなんだよ。
「いやさすがにそんなことは無いですね。リングの上では持ち上げたくなりますけど。」
リングの上でタンスでも持ち上げるのか?
言っている意味がわからない・・・。
気になってさらに振り返って見てみたら、そこに居たのは全身タイツに角の生えた覆面をしている中肉中背の怪しい男。
思わず目をそらしてしまった。見ては行けないものを見てしまった気がして。
・・・いや、変な人ではなくてまるでプロレスラー?
何故こんなところにレスラーが、しかもこんな狭い場所で立ち話状態で。
背丈は小さかったし、そもそもプロレスに全く興味が無く詳しくないので半信半疑だったが、家に帰って調べてみると、そこには聞いたことのある名前が出てきました。
獣神サンダーライガー
ライガーはいいとしても(失礼!)、プロレス運輸という存在を知らなかったので、そっちにビックリ。
ちゃんとした運送屋で、スッキリとしたデザインなのにプロレスが全面に出ている、逆にインパクトのあるホームページ。面白いなあ。
売れないレスラーには仕事とトレーニング、運送会社とプロレスの双方には宣伝にもなる一石四鳥ということか。
そういえば先日、「萌え」市場が888億円規模というニュースをやっていたが、プロレス運輸に対抗して“メイド運輸”とかあったら面白いかも。
メイドが荷造りサービスとか引越後の片づけサービスなどを・・・。
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