ケータイサイトも含めて、ネット上にあるプレゼント応募のコンテンツをよく目にする。
アンケートに答えるものや、ただメールアドレスを入れるだけのものまでいろいろあるが、雑誌の懸賞にハガキで応募するのと違い、その場で入力するだけで手軽に登録できるために、ついつい応募してしまいがちだ。
しかし、ここ何年か話題として目立つ個人情報流出事件などを目にしていると、最近は応募する前にちょっと考えてしまう。
以前ソフトバンクBBが個人情報流出した際には会員全員に500円の商品券を送り、その対応の是非が問われた。もちろん金額以前の問題であることは言うまでもないのだが、では仮に金額に換算したらいくらだったら、許せないにしても結果的にあきらめがつくのか?
現代社会ではネット以外も含めて、個人情報を出さずに生活するのは難しいし、利便性や娯楽を求めるのならどうしても必要になる。
登録前にプライバシーポリシーなどの存在の有無を確認するなどは今や当然としても、特にプレゼント応募などについては、ソフトバンクにユーザー登録するのと違って何かを継続して利用する為に必要というわけではなく、いわば「個人情報の使い捨て」なので、どうしてもその価値を換算してしまう。
実例をあげると、あるイベント会場内にて来場者限定でプレゼント応募が出来るというものがあった。NEC主催なので、プライバシーポリシー的には大丈夫だと思ってよさそうだ。
来場者は25万人と予想し、混雑度や会場の広さ、端末数を勘案し、仮に50人に1人が応募すると考えると、応募総数は5000人。
商品はパソコンなど平均15万円くらいで、当選数は6人。つまり商品総額90万円。
これを5000人で割れば1人当たり180円相当。
ということで、180円でNECに個人情報を売ると捉えることができる。
メールアドレスと名前だけならともかく、これには電話番号や住所など多くの入力欄があったため、それは安いと思い、結局応募するのはやてしまった。
あらゆる情報が価値になり得る、諸刃の剣なIT社会。
用心深すぎだとか、お前のはタダ同然だとか言われそうですが・・・。
皆さんの個人情報の価格はいくらですか?
最近のコメント