40D.jp: 2004年7月アーカイブ

友人が自宅ビルでぼや騒ぎがあったなんて話をしていた夏の夜。
その翌朝、大事な睡眠時間を奪わんとする暑さから開放されるべく、
不法侵入のリスクと引き替えに全開にしていた窓から入ってきたのは
けたたましいベルの音。
なかなか鳴りやまない大音量に、誰か目覚まし時計を止めてやれよと
苛つき始めた頃、追い打ちを掛けるように侵入してきたのは
蝉の大合唱を軽々とかき消すいくつものサイレン。
まさかと思い窓から外を見てみると、そのハーモニーの正体は
次々と隣のマンションに横付けされていく３台の消防車と１台の救急車に、
東京ガスと東京電力の緊急車両による６重奏だった。
ウチとの間に管理棟があるものの煙も全く見えなかったので、結果的には
大したことは無かったのだろうが、それは、災害は決して対岸の火事では無いと
思い知らせる警告のベルだったのだろう。

「イラク戦争は正しかった」という発言をしたブッシュ。
例えどんな理由であれ、どんな事情であれ、
どうやっても筆者にはこの言葉を理解することが出来ない。
シャーペンのグリップ部分のゴムが熔けて異臭を漂わせる初夏。
狂った“猛暑とブッシュと渡辺恒雄”は人をうんざりさせるのに十二分だ。

本名を「ドットコムガイ」に変更し、一年間家から出ずに
ネット通販だけで生活するというアメリカ人、
それをネットで２４時間３６５日ライブ中継するという
電波少年ライクな企画があったのが３年前。
ネット先進国のアメリカでさえ当時はこれが大きな話題となり、
見事完了した彼にはスポンサーより約１０００万ドルの賞金。

あれからたった３年、日進月歩で進む技術の中、今なら誰でも成功出来そうな気がする。
というか、既にドットコムガイ状態になりかけている自分に気付いた。

ただ、どんよりと曇ってはいたものの、雲の上の世界である富士山からの風景は
決してネットでは得られないリアルなものもあるということを感じさせるのに十分だった。

そして、そんな景色をデジカメで撮りネットにアップする自分が居る。